浮世絵 源氏物語 
   
 
    

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寛文版 源氏物語
 物語 全54帖  絵師: 作者:紫式部   出版:寛文年間(1661~1672) 版元: 

 現在に伝わる源氏物語は鎌倉時代初頭に作られた「河内本」「青表紙本」の系統が主流となっているという。この系統の本を含め室町時代にはすでに100種類以上の伝本があったといわれる。ここに掲載した寛文期に刊行された本がそのどちらを受け継いでいるのか、またどのような経緯でこの本が刊行されたのかは私の知識では判断できない。私の手元にある源氏物語の解説書は青表紙本を底本としており43巻目は「紅梅」で44巻目が「竹河」の章となっているが、掲載本は「竹河」→「紅梅」の順になっていた。また掲載本の各巻の冒頭に註釈された源氏の年齢も手元の解説書とは若干違っている。文学的な検証を目的としたサイトではないので、これらの違いは無視して、掲載は手元の解説書の記述に従った。
 掲載本は全30冊に纏められ、このうち本文が25冊で最後の5冊は解説文となっている。本サイトでは本文だけの25冊を54巻に分割して掲載しています。
 


 桐壺(きりつぼ)  01 源氏誕生から12歳まで。
「いときなき初もとゆひに長き世をちぎる心は結びこめつや」 

 帚木(ははきぎ)  02 源氏17歳。
「帚木の心をしらでその原の道にあやなくまどひむるかな」
「数ならぬ伏屋に生ふる名のうさにあるにもあらず消ゆる帚木」 

 空蝉(うつせみ)   03 源氏17歳。
「空蝉の身をかへてける木のもとになほ人がらのなつかしきかな」
「空蝉の羽におく露の木がくれてしのびしのびにぬるる袖かな」
 

 夕顔(ゆうがほ)  04 源氏17歳。
「心あてにそれかとぞ見る白露の光そへたる夕顔の花」
 

 若紫(わかむらさき) 05 源氏18歳。
「手に摘みていつしかも見む紫のねにかよひける野辺の若草」 

 末摘花(すゑつむはな)  06 源氏18歳から19歳。
「なつかしき色ともなしに何にこのすゑつむ花を袖にふれけむ」 

 紅葉賀(もみぢのが)  07 源氏18歳から19歳。
「もの思ふに立ち舞ふべくもあらぬ身の袖うちふりし心知りきや」
 

 花宴(はなのえん)  08 源氏20歳。
「いづれぞと露のやどりをわかむまに小笹が原に風もこそ吹け」
 

 葵(あふひ)  09 源氏22歳から23歳。
「はかなしや人のかざせるあふひゆゑ神のゆるしのけふを待ちける」
「かざしける心ぞあだに思ほゆる八十氏人になべてあふひを」 

 賢木(さかき)  10 源氏23歳から25歳。
「神垣はしるしの杉もなきものをいかにまがへて折れるさかきぞ」
「おとめがあたりと思へば榊葉の香をなつかしみとてこそ折れ」 

 花散里(はなちるさと)  11 源氏25歳。
「橘の香をなつかしみほととぎす花散る里をたづねてぞとふ」 

 須磨(すま)  12 源氏26歳から27歳。
「海人がつむ嘆きの中にしほたれていつまで須磨の浦にながめむ」 

 明石(あかし)  13 源氏27歳から28歳。
「嘆きつつあかしのうらに朝ぎりのたつやと人を思ひやるかな」 

 澪標(みをつくし)  14 源氏28歳から29歳。
「みをつくし恋ふるしるしにここまでもめぐり逢ひけるえには深しな」
「数ならでなにはのこともかひなきになどみをつくし思ひそめけむ」 

 蓬生(よもぎふ)  15 源氏28歳から29歳。
「たづねてもわれこそとはめ道もなく深きよもぎのもとのこころを」
 

 関屋(せきや)  16 源氏29歳。
「あふさかの関やいかなる関なれば繁きなげきの中をわくらん」
 

 絵合(えあはせ)  17 源氏31歳。
「うきめ見しそのをりよりも今日はまた過ぎにしかたにかへる涙か」
 

 松風(まつかぜ)  18 源氏31歳。
「身をかへてひとりかへれる山ざとに聞きしににたる松風ぞふく」
 

 薄雲(うすぐも)  19 源氏31歳から32歳。
「入日さすみねにたなびく薄雲はもの思ふ袖にいろやまがへる」 

 朝顔(あさがほ)  20 源氏32歳。
「身しをりのつゆわすられぬ朝顔の花のさかりは過ぎやしぬらん」
「秋はてて霧のまがきにむすぼほれあるかなきかにうつる朝顔」 

 少女(をとめ)  21 源氏33歳から35歳。
「をとめごも神さびぬらし天つ袖ふるき世の友よはひ経ぬれば」
「日かげにもしるかりけめやをとめごがあまの羽袖にかけし心は」
 

 玉鬘(たまかづら)  22 源氏34歳から35歳。
「恋ひわたる身はそれなれど玉かづらいかなるすぢを尋ね来つらむ」 

 初音(はつね) 23 源氏36歳の正月。
「年月をまつにひかれて経る人にけふうぐひすの初音きかせよ」 

 胡蝶(こてふ)  24 源氏36歳の春より初夏。
「花ぞののこてふをさへや下草に秋まつむしはうとく見るらむ」
「こてふにもさそはれなまし心ありて八重山吹をへだてざりせば」 

 蛍(ほたる)  25 源氏36歳の夏。
「こゑはせで身をのみこがす蛍こそいふよりまさる思ひなるらめ」
 

 常夏(とこなつ)  26 源氏36歳の夏。
「なでしこのとこなつかしき色を見ばもとの垣根を人やたづねむ」 

 篝火(かがりび)  27 源氏36歳の初秋。
「篝火にたちそふ恋の煙こそ世には絶えせぬほのほなりける」
 

 野分(のわき)  28 源氏36歳の秋八月。
「風さわぎむら雲まがふ夕べにもわするる間なく忘られぬ君」
 

 行幸(みゆき)  29 源氏36歳の冬12月から37歳の2月。
「をしほ山みゆきつもれる松原に今日ばかりなる跡やなからむ」
「うちきらし朝ぐもりせしみゆきにはさやかに空の光やは見し」 

 藤袴(ふぢばかま)  30 源氏37歳の8月、9月。
「おなじ野の露にやつるる藤袴あはれはかけよかごとばかりも」
 

 真木柱(まきばしら)  31 源氏37歳の冬から38歳の冬まで。
「今はとて宿離れぬとも馴れきつる真木の柱はわれを忘るな」 

 梅枝(うめがえ)  32 源氏39歳の春。
「花の香は散りにし枝にとまらねどうつらむ袖にあさくしまめや」
 

 藤裏葉(ふぢのうらば)  33 源氏39歳の3月から10月。
「春日さす藤の裏葉のうらとけて君し思はば我も頼まむ」 

 若菜(わかな)上  34 源氏39歳から41歳の春
「小松原末のよはひに引かれてや野べの若菜を年をつむべき」 

 若菜(わかな)下  35 源氏41歳の晩春から47歳の年末まで
 別名に”もろかづら”あり
「もろかづら落葉をなににひろひけむ名は睦ましきかざしなれども」
 

 柏木(かしはぎ)  36 源氏48歳の正月から秋まで
「かしは木に葉守の神はまさずとも人ならすべき宿のこずゑか」
 

 横笛(よこぶえ)  37 源氏49歳の春から秋まで。
「横笛のしらべはことにかはらぬをむなしくなりし音こそつきせぬ」
 

 鈴虫(すずむし)  38 源氏50歳の夏から8月中旬まで。
「おほかたの秋をぼうしと知りにしをふり葉てがたきすず虫のこゑ」
「こころもて草のやどりをいとへどもなほすず虫の声ぞふりせぬ」 

 夕霧(ゆふぎり)  39 源氏50歳の8月中旬から冬まで。
「山里のあはれをそふる夕霧にたち出でん空もなき心地して」 

 御法(みのり)  40 源氏51歳の3月から秋まで。
「絶えぬべきみのりながらぞ頼まるる世々にと結ぶ中の契りを」
「結びおくちぎりは絶えじおほかたの残りすくなきみのりなりとも」 

 幻(まぼろし)  41 源氏52歳の正月から12月まで。
「大空をかよふまぼろし夢にだに見えこぬ魂の行く方たづねよ」
 

 匂宮(にほうみや)  42 薫14歳から20歳。
「おぼつかな誰に問はましいかにしてはじめもはても知らぬわが身ぞ 

 紅梅(こうばい)  43 薫24歳の春。
「心ありて風のにほわす園の梅にまずうぐひすのとわずやあるべき」
 

 竹河(たけかは)  44 薫14,5歳から23歳。
「竹河のはしうち出でしひとふしに深きこころのそこは知りきや」
「竹河に夜をふかきじといそぎしもいかなるふしを思ひおかまし」
 

 橋姫(はしひめ)  45 薫20歳から22歳。
「橋姫のこころを汲て高瀬さす棹もしづくに袖ぞ濡れぬる」
 

 椎本(しひがもと)  46 薫23歳の春から24歳の夏。
「立ちよらむかげとたのみし椎が本むなしき床になりにけるかな」
 

 総角(あげまき)  47 薫24歳の秋から冬12月。
「あげまきに長き契りをむすびこめおなじ所によりもあはなむ」
 

 早蕨(さわらび)  48 薫25歳の春。
「この春はたれにか見せむなき人のかたみにつめる峰のさわらび」
 

 宿木(やどりぎ)  49 薫24歳の春から26歳の夏。
「やどり木と思い出でずは木のもとの旅寝もいかにさびしからまし」
「荒れはつる朽木のもとをやどり木と思ひおきけるほどの悲しさ」
 

 東屋(あづまや)   50 薫26歳の8月から9月まで。
「さしとむるむぐらやしげき東屋のあまりほどふる雨そそきかな」
 

 浮舟(うきふね)  51 薫27歳の春。
「たちばなの小島の色はかわらじをこのうき舟ぞゆくへ知られぬ」
 

 蜻蛉(かげろふ)  52 薫27歳。
「ありと見て手にはとられず見ればまたゆくへもしらず消えしかげろふ

 手習(てならひ) 53 薫27歳から28歳。
「身を投げし涙の川のはやき瀬をしがらみかけてたれかとどめし」

 夢浮橋(ゆめのうきはし) 54 薫28歳。
「法の師とたづぬる道をしるべにて思はぬ山にふみまどうかな」 

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