浮世絵 名所絵(街道絵) 
 
    

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浮世絵東海道五十三次49 土山(つちやま)

水口  ←2里25丁 土山  2里18丁→ 坂下

東海道分間之図  編:遠近道印 絵:菱川師宣 出版年:元禄3年(1690)

土山宿
 坂下宿を発って鈴鹿峠を越えると近江国。土山宿は坂下宿から2里18丁の距離。蟹が坂峠を越えて田村川に架かる橋を渡れば坂上田村麻呂の霊を祀る田村明神の社が見える。ここから土山宿はすぐ。
 広重の保永堂版東海道五十三次・土山の図は土砂降りの雨の中を進む大名行列を描いている。「坂は照るてる 鈴鹿はくもる あいの土山 雨が降る」と鈴鹿峠の馬子歌の文句にあるように鈴鹿山の東の麓の坂下宿は晴れていたが、鈴鹿峠では曇りになり、西の麓の土山宿に着くと雨が降っていると、鈴鹿峠を越えると天気が変わることが多いと歌っている。
 土山宿は東海道の難所の一つ鈴鹿峠の西側の麓に位置し、伊勢参りの旅人や東海道を往来する旅人で賑わっていた。天保14年(1843)の記録では本陣2軒、脇本陣はなく、旅籠屋は44軒であった。
 土山宿の名物は北斎東海道にも描かれている「お六櫛」。南北朝時代から栽培が始まったとされる「土山茶」。蟹が坂の伝説に因んで麦芽の水飴を煮詰めて作った「蟹が坂飴」がある。「お六櫛」以外は現在まで継承されている。

東海道五十三次之内 土山・春之雨
絵:歌川広重  出版年:天保4年(1833)~ 版本:保永堂 

北斎東海道・土山 お六櫛  
絵:画狂人北斎(葛飾北斎)  出版年:享和年間(1801~1803) 

駅路の鈴(東海道五十三次)・土山 
絵:北斎  出版年: 

道中画譜・土山   
絵:前北斎為一(葛飾北斎)  出版年:天保1年(1830) 版元:東壁堂 

東海道五十三次・土山 
絵:歌川広重  出版年:天保13年(1841) 

五十三駅景色入美人画・土山 
絵:歌川国貞  出版年:天保年間 版元:佐野屋喜兵衛

東海道五十三対・土山 
絵:歌川国芳  出版年:天保年間 

東海道風景図会・土山   
絵:歌川広重  出版年:嘉永4年(1851) 

 役者見立東海道五十三次駅・土山  五十路の駅・土山
  絵:三代豊国 出版年:嘉永5年(1852)   絵:三代歌川豊国 出版年:嘉永5年(1852) 

双筆五十三次・土山 
絵:三代歌川豊国 歌川広重  出版年:安政1年(1854)

五十三次図会・土山 
絵:歌川広重  出版年:嘉永年間(1848~1854)

五十三次名所図会・土山 
絵:歌川広重  出版年:安政2年(1855)

 東海道名所風景 土山  末広五十三次 土山
絵:芳年 出版年:文久3年(1863)  絵: 出版年:慶応1年(1865) 

 東海道名所図会 田村明神社
出版年:寛政9年(1797) 

伊勢参宮名所図会 田村大明神社
出版年:寛政9年(1797) 

伊勢参宮名所図会 土山宿
出版年:寛政9年(1797) 

 東海道五十三駅之図・土山
絵:長谷川雪旦 文政年間(1818~1829) 

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