浮世絵 名所絵(街道絵) |
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浮世絵東海道五十三次35 御油(ごゆ) |
赤阪 | ←16丁 | 御油 | 2里22丁 → | 吉田 |
東海道分間之図 編:遠近道印 絵:菱川師宣 出版年:元禄3年(1690) |
御油宿 御油宿の東入口の直前に浜名湖の北側を通る姫街道(本坂街道)との分岐がある。姫街道は豊川稲荷への参拝道でもあるので多くの旅人が利用した。天保14年(1843)の記録では本陣2軒、脇本陣はなく旅籠屋が62軒あった。御油宿の西、僅か16丁(約1.7km)の距離に赤坂宿がある。西には岡崎城下の岡崎宿が、東には吉田城下の吉田宿と規模の大きな宿場に挟まれて宿場のロケーションとしては厳しい立地にある。宿泊客の確保に強引な客引きをせざるを得ない事情もあり、広重の描いた保永堂版の東海道53次の絵にもその様子が描かれている。 御油宿の名物は甘酒らしい。膝栗毛の弥次さん喜多さんは御油宿手前の大雲寺に至り、「いや高き 御寺のまえの 名物は これも仏に なれしあまざけ」と狂歌を詠んでいる。ただし「大雲寺」の場所は不明。幕末の文久3年(1863)に出版された国綱が描いた「東海道・御油」の浮世絵には”名物あまざけの看板”が描かれている。場所は明確ではないが姫街道(本坂街道)の分岐と推測。あまざけは疲れを癒す飲み物。往来の旅人の疲労回復に大いに役立ったと思われる。 |
東海道五十三次之内 御油・旅人留女 |
絵:歌川広重 出版年:天保4年(1833)~ 版本:保永堂 |
駅路の鈴(東海道五十三次)・御油 |
絵:北斎 出版年: |
道中画譜・赤坂 | 道中画譜・御油 |
絵:前北斎為一(葛飾北斎) 出版年:天保1年(1830) 版元:東壁堂 |
東海道五十三次・御油 |
絵:歌川広重 出版年:天保13年(1841) 版元:鶴屋喜右衛門 |
五十三駅景色入美人画・御油 |
絵:歌川国貞 出版年:天保年間 版元:佐野屋喜兵衛 |
東海道五十三対・御油 |
絵:歌川国貞 出版年:天保年間 版元:佐野屋喜兵衛 |
東海道風景図会・御油 赤坂 | |
絵:歌川広重 出版年:嘉永4年(1851) 版元:錦昇堂 |
役者見立東海道五十三次駅・御油 | 五十路の駅・御油 |
絵:三代豊国 出版年:嘉永5年(1852) | 絵:三代歌川豊国 出版年:嘉永5年(1852) |
双筆五十三次・御油 |
絵:三代歌川豊国 歌川広重 出版年:安政1年(1854) |
五十三次図会・御油 |
絵:歌川広重 出版年:嘉永年間(1848~1854) |
五十三次名所図会・御油 |
絵:歌川広重 出版年:安政2年(1855) |
東海道名所風景 御油 | 末広五十三次 御油 |
絵:国綱 出版年:文久3年(1863) | 絵:芳年 出版年:慶応1年(1865) |
東海道五十三駅之図・御油 |
絵:長谷川雪旦 文政年間(1818~1829) |
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