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秋雨夜話 1(初編上)(あきさめ はなし)
 人情本 3編9巻   絵師:歌川貞景 作者:まるのやかく子   出版:天保2年(1831) 版元:

 作者の「まるのやかく子」は為永春水の別名。春水の経歴はよく分かっていないようだが文化11年(1814)頃に書肆青林堂を開業し文政1年(1818)に二代目楚満人を名乗っている。文政2年に自ら経営する青林堂から処女作となる「明烏後正夢」を出版。これが大評判となり戯作者として認められる。ただし「明烏後正夢」は春水の実兄・滝亭鯉丈との合作であった。春水はこの後も青林堂に集まる戯作者を合作者として著作活動を続けるも、文政末期には春水に協力した戯作者も去り、また文政12年(1829)の大火で青林堂が被災して書肆を廃業する。この苦境を乗り越える手段として「まるのやかく子」の婦人の名前で出版するなどいろいろと策を弄していた。天保2年(1831)出版の秋雨夜話がヒット作品であったかどうか分からないが、天保3年に為永春水の名前で出版した「春色梅児誉美」が大ヒットし、次々と類似作を出版して人情本の第一人者の地位を得るに至る。 

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