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好色一代女 1  (こうしょく いちだいおんな)
浮世草子  5巻(6巻)  絵師:吉田半兵衛  作者:井原西鶴 出版:貞享3年(1686)   版元:

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 「好色一代女」は貞享3年(1686)3月に「好色五人女」を出版したすぐ後の同年6月に出版された。全6巻であるが掲載本は最期の6巻が欠落しています。挿絵を描いたのは五人女と同じく吉田半兵衛とされています。 
 好色一代女は、嵯峨の好色庵に隠棲する老女が、訪ねてきた二人の若者にその身一代を語ったことを物語にしている。主人公の女性は身分のある家の娘に生まれ、天性の美貌と好色の性格を持ち、10歳の頃に官女勤めして以降、舞子、大名の側室、太夫、寺小姓、腰元、歌比丘尼、茶屋女、等々数奇な運命をたどり最期には枯れはてて廃れてゆく哀れさを描いている。 


老女隠家  都にこれ沙汰の女訪ねて むかし物がたりをきけば 一代いたづら さりとはうき世のしゃれもの 今もまだうつくしき 
舞曲遊興  清水のはつ桜に見し幕のうちは 一ふしのやさしき娘いかなる人の ゆかりぞ親は あれをしらずや祇園町のそれ 今でも自由になるものを 
国主艶妾  三十日切の手掛け者にあらず よしある人の息女も すゑをたのみにやる事 さてに かりそめに なるまい なるとも 望み次第 
淫婦美形  京のよい中をあらためたる女 島原の太夫職の風俗 よしあしのせんぎがくどい おもはく丸裸にして語るに 思いの外なる内証 

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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