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源氏香の図 3 (げんじこうのず) |
絵師:三代歌川豊国 出版:弘化1年(1844)~弘化4年(1847) 版元:山本屋平吉 |
源氏香の図 | 1 | 2 | 3 |
源氏香の図 37横笛(よこぶえ) 横笛の しらべはことに かはらぬを むなしくなりし 音こそつきせね |
源氏香の図 38鈴虫(すずむし) こころもて 草のやどりを いとえども なほすず虫の 声ぞふりせぬ |
源氏香の図 39夕霧(ゆふぎり) 山里の あはれをそふる 夕霧に たち出でん空も むなしき心地して |
源氏香の図 40御法(みのり) 絶えぬべき 御法ながらぞ 頼まるる 世々にと結ぶ 中の契りを |
源氏香の図 41幻(まぼろし) 大空を かようまぼろし 夢にだに 見えこぬ魂(たま)の 行方たずねよ |
源氏香の図 42匂宮(ぬほふみや) おぼつかな 誰に問はまし いかにして はじめもはても 知らぬわが身ぞ |
源氏香の図 43紅梅(こうばい) 心ありて 風のにほわす 園(その)の梅に まずうぐひすの とはずやあるべき |
源氏香の図 44竹河(たけかは) 竹河の はしうち出(い)でし ひとふしに 深き心の そこは知りきや |
源氏香の図 45橋姫(はしひめ) 橋姫の こころを汲みて 高瀬さす 棹のしづくに 袖ぞぬれぬる |
源氏香の図 46椎本(しゐがもと) 立ちよらむ かげとたのみし 椎が本 むなしき床に なりにけるかな |
源氏香の図 47総角(あげまき) あげまきに 長きちぎりを むすびこめ おなじ所に よりもあはなむ |
源氏香の図 48早蕨(さわらび) この春は たれにか見せむ なき人の かたみにつめる 峰のさわらび |
源氏香の図 49宿木(やどりぎ) やどり木と 思ひ出でずは 木のもとの 旅寝もいかに さびしからまし |
源氏香の図 50東屋(あづまや) さしとむる むぐらやしげき 東屋の あまりほどふる 雨そそきかな |
源氏香の図 51浮舟(うきふね) たちばなの 小島の色は かわらじを このうき舟ぞ ゆくへ知られぬ |
源氏香の図 52蜻蛉(かげろう) ありと見て 手にはとられず 見ればまた ゆくへもしらず 消えしかげろう |
源氏香の図 53手習(てならい) 身を投げし 涙の川の はやき瀬を しがらみかけて たれかとどめし |
源氏香の図 54夢浮橋(ゆめのうきはし) 法(のり)の師と たづぬる道を しるべにて 思はぬ山に ふみまどふかな |
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