浮世絵 江戸の四季・冬
 
    

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江戸の四季・冬 紅葉狩
 

 江戸時代、現在と違って江戸市中でも広大な自然が残っていた。紅葉の見所は近場にも数々あった。上野の東叡山、下谷の正燈寺、谷中天王寺、根津権現、王子の滝の川、品川の東海寺、鮫洲の海晏寺、高田穴八幡、大塚護国寺、新宿角筈の十二所権現、目黒の祐天寺、芝増上寺などと数多い。特には品川の南、鮫洲の海晏寺の広大な境内には蛇腹紅葉、千貫紅葉、浅黄紅葉などと呼ばれた名木が多くあり、もみじの頃はあたかも朱山を見るが如しと形容されていた。また少し離れて下総真間の弘法寺は楓の名木が有名で紅葉の時期には船便などを利用して江戸から多くの見物人が訪れていた。 

 江戸名所の内 王子滝の川紅葉風景
絵:歌川広重

 東都三十六景 滝の川紅葉
絵:歌川広重

 名所江戸百景 真間の紅葉
絵:歌川広重

 東都三十六景 海晏寺紅葉    江戸自慢三十六興 海晏寺紅葉
 
絵:歌川広重    絵:歌川広重(背景) 三代歌川豊国(人物) 

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