浮世絵 江戸の四季・秋
 
    

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江戸の四季・秋 菊見
 

 9月9日は五節句の一つ「重陽の節句」。ちょうど菊が咲く時期でもあり「菊の節句」ともいわれる。もともとは中国発の習慣で、日本では平安時代にすでにこの日に菊を浮かべたお酒を飲む風習があり、この風習は江戸時代へも引き継がれて公家や武家階級だけでなく広く一般にも広まった。
 菊は外来種で、日本に入ったのは奈良時代後期から平安時代。重陽の節句が日本にもたらされた時期と同じと思われる。鎌倉時代には皇室の紋章として菊の花が使用されるようになる。江戸時代になって菊の育成が盛んになり、品種改良などにより日本独自の品種が数多く生まれた。また江戸時代後期には菊の栽培が盛んな駒込染井村で菊の花や葉を組み合わせて人物や鳥獣などの形にする菊細工も生まれている。
 掲載の浮世絵は多くありませんが、江戸時代の「菊見」の雰囲気を感じることができるのではと思います。

 当世菊見之図 
絵:歌川国輝  

 風流役者地顔五節句 九月之図    豊歳五節句 重陽の節句
 
絵:歌川豊国    絵:歌川国貞 

 十二ヶ月の内 九月縁日の菊    東都歳時記 染井 菊見
 
絵:歌川国貞    絵:長谷川雪旦 

 菊月 
絵:三代歌川豊国  

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