浮世絵 芝居・歌舞妓 
   
 
    

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芝居・歌舞妓

 浮世絵の三大テーマは役者絵(芝居・歌舞妓)、名所絵(風景画)、美人画といわれてますが、なかでも役者絵は流行に敏感な江戸っ子の人気を集め浮世絵業界の繁栄に大いに貢献したものと推測します。同時に芝居・歌舞妓の興行も浮世絵の持つ情報発信機能に支えられて互いに相乗効果を発揮して持ちつ持たれつの関係であったと想像します。
 江戸時代を通して芝居・歌舞妓に関する絵草子や浮世絵は数多く刊行され、国立国会図書館のデジタルコレクションにも多くの作品が収録されています。しかし、芝居・歌舞妓に関する浮世絵は美術専門家の間での芸術的な評価は低いように感じます。例外的に東洲斎写楽の作品(このページでの掲載はありません)や一部の肉筆画は高い評価をされていますが、他の作品は商業主義的で且つ類型的な作品が多いとして美術史などの書籍に掲載されることもあまりないように感じます。しかしながら商業主義であることこそが浮世絵の特質の一つであり、類型的、類似的な作品の氾濫も、それを受け入れる大きな層が存在していたことを意味し、その存在に江戸時代のエネルギーを感じます。
 このページでは芝居・歌舞妓に関する絵草子、浮世絵を集めてみましたが、掲載する作品が多くなってしまいましたので、下記のように分類して掲載しています。なお、ここに掲載した絵草子、浮世絵は全て国立国会図書館のデジタルコレクション(著作権保護期間満了)に公開された作品で、サイズ・色彩等について任意に加工・編集して掲載しています。
 

     
 役者絵    解説・手引本    役者評判記    芝居・歌舞伎読物
役者・俳優の似顔絵。舞台の演劇風景などの浮世絵。   芝居・歌舞妓の由来や観劇の手引き、楽屋の様子などを紹介した本。芝居小屋の風景などの浮世絵。    役者・俳優の評判記。京都の書肆、八文字屋がほぼ毎年発行する役者評判記が有名。    芝居・歌舞妓の演目や役者・俳優を主人公とした読物。 

     
 絵入浄瑠璃本    絵入狂言本    絵本番附    芝居絵番付
寛永期(1624~から享保期(~1743)にかけて出版された挿絵入りの浄瑠璃の正本。    挿絵のある歌舞伎の筋書き本。主に元禄期(1688~)から享保期(~1735)にかけて出版された。    歌舞伎の興行用に刊行された筋書き、役者の役割などを記載した小冊子。    歌舞伎の興行用に刊行された簡易な冊子。パンフレット、チラシ。 

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