浮世絵 名所絵(諸国名所)
 
    

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富嶽百景 1
絵:葛飾北斎 出版年:天保5年(1834) 版元:永楽屋東四郎 

富嶽百景  1  2  3

 掲載本は名古屋の書肆永楽屋東四郎から出版されたものですが、天保5年(1834)に江戸の書肆西村屋から出版された版には北斎自身の跋文が掲載されている。これは永楽屋の版にはなく、またこの跋文は国内外を含め北斎の研究者や愛好家なら知らぬ者はないというほど有名なものらしい。参考として他の文献に掲載されていた跋文を引用して転載します。
 「己六歳より物の形状を写すの癖ありて、半百の頃より、しばしば画図を顕わすといえども、七〇年描くところは、実に取るに足るものなし、七十三歳にして、稍々禽獣虫魚の骨格、草木の出生を悟り得たり、故に八十歳にしては、ますます進み、九十歳にしてなお其の奥意を極め一百歳にして正に神妙ならんか、百有十歳にしては、一点一画にして生きるが如くならん、願わくば長寿の君子、予が言の妄ならざるを見たまうべし、画狂老人卍述」
  

   

 

   

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   

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