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好色五人女 1  (こうしょく ごにんおんな)
 浮世草子 5巻 絵師:吉田半兵衛   作者:井原西鶴  出版:貞享3年(1686) 版元:森田庄太郎 

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 好色五人女は貞享3年(1686)西鶴45歳の時の作品で、西鶴の5作目の小説である。タイトルの好色五人女からは色情に狂った五人の女性の物語を連想する。確かに、当時の道徳観や因習、社会的な掟の範疇からはそうとらえても不思議ではない。しかし現代人から見れば、物語に登場する五人の女性は死をも恐れず自由な愛を貫く情熱的な女性であり、それは人間が普遍的に持つ人格の具現者である。西鶴は好色一代男、それに続く二代男では遊里の女性を取り上げたが、好色五人女では市井の女性を物語の中心に据えている。
 挿絵は京都の浮世絵師で、江戸の菱川師宣に匹敵する絵師とされた吉田半兵衛が描いたとされる。  


 姿姫路清十郎物語
 恋は闇夜を昼の国  室津にかくれなき男あり 
 くけ帯よりあらわるる文  姫路に都まさりの女あり 
 太鼓に寄る獅子舞  早業は小袖幕の中にあり 
 状箱は宿に置いて来た男  心当ての世帯大きに違いあり 
 命のうちの七百両の金  世にはやり歌聞けば哀れあり 

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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