浮世絵 横浜絵 
   
 
                              蒸気舩全図  文久3年(1863) 絵:歌川貞秀

 
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横浜絵

 安政5年(1858)日米修好通商条約が締結され、次いでイギリス、フランス、オランダ、ロシアとも修好通商条約が締結される。これにより神奈川(横浜)長崎、新潟、兵庫(神戸)の開港が決まる。横浜は安政6年(1859)に開港された。開港に先立ち幕府は横浜への出店を奨励し、江戸の大商人や廻船問屋のほか、全国から一旗揚げようと目論む商人、また海外からも一獲千金を狙う外国人が集まり、横浜の町は急速に発展する。その模様は人口が多く大消費地の江戸の住人ばかりでなく日本全体の最大の関心事であった。横浜の様子を描いた浮世絵(錦絵)は情報伝達手段が限られていた時代に、こうした人々の欲求を満たす最大の媒体であったものと推測される。横浜を題材とした浮世絵(錦絵)は八百点以上あるとされ、その多くが万延元年(1860)及び文久元年(1861)の2年間に集中して出版されている。 

 横浜港図会
 絵:歌川貞秀・芳幾・芳虎
   芳員・芳盛・芳年
 
 出版年:万延1年(1860)~文久2年(1862)
 浮世絵
 開港からわずかな期間で急速に発展した横浜の様子が窺える。

 外国人姿絵・遊行図
 絵:歌川貞秀・芳虎・芳員
   芳幾・芳信・芳藤・芳年
 当時の一般の日本人にとって異人の姿形、生活習慣を目にすることは驚きであったと思う。しかしながら描かれた異人の様子は誇張されたものではなく、冷静に観察して描かれている。

 横浜名所一覧 
 絵:五雲亭貞秀
 出版年:万延1年(1860)  版元:糸屋庄兵衛
 浮世絵 横浜名所一覧二十八図を掲載
 

 横浜開港見聞誌
 絵:五雲亭貞秀
 作:玉蘭斎 
 出版年:文久2年(1862)~慶応元年(1865)
 地誌 6巻 1~3巻は文久2年、4~6巻は慶応元年刊行
 玉蘭斎(貞秀)が見聞きした横浜の様子を6冊の草紙にまとめた。 

 外国都市名所図  外国都市を日本人の浮世絵師が描いた図。従来の浮世絵手法とは違った筆使いで、西洋絵画に近い表現となっている。
 東京築地居留地および長崎を描いた浮世絵(錦絵)も掲載しました。 

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 黒船之図  絵:谷文晁

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