浮世絵 鳥羽絵 |
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鳥羽絵(とばえ) |
江戸中期、宝永(1704~)頃から大坂で流行した略画体の戯画を鳥羽絵と称している。語源の”鳥羽”は平安時代の名僧・鳥羽僧正(覚猷=かくゆう)から。鳥羽僧正が描いた「鳥獣戯画」はユーモアと風刺的な作品で現代の漫画の祖であるともされている。 鳥羽絵の特徴は手足が長く、目は黒丸か一文字、大きな口を持ち、動作は誇張されて描かれている。主な絵師としては大岡春卜、長谷川光信、竹原春朝斎、松屋耳鳥斎など。その他に風刺画などで鳥羽絵の手法を用いて描かれているものも多い。 |
扇能的 絵:竹原信繁(春朝斎) 作: |
出版年:享保5年(1720) 版元:寺田輿右衛門 鳥羽絵本 1巻 |
三国志 絵:竹原信繁(春朝斎) 作: |
出版年:享保5年(1720) 版元:寺田輿右衛門 鳥羽絵本 1巻 |
欠び留 絵:竹原信繁(春朝斎) 作: |
出版年:寛政5年(1793) 版元:河内屋喜兵衛 鳥羽絵本 1巻 |
鳥羽絵筆拍子 絵:長谷川光信 作: |
出版年:享保9年(1724) 版元: 鳥羽絵本 3巻 掲載本は現存本でなく大正8年に文芸書院より刊行された複製本。光信の2作目の作品とされ代表作の一つ。 |
軽筆鳥羽車 絵: 作: |
出版年: 版元: 鳥羽絵本 3巻 掲載本は現存本でなく大正8年に文芸書院より刊行された複製本。 この本は長谷川光信の作ではなく大岡春卜の作との説もあり、現在ではこの説が有力です。 |
水也空 絵:松屋耳鳥斎 作: |
出版年:安永9年(1780) 版元:八文字八左衛門 鳥羽絵本 3巻 耳鳥斎の代表作。 |
かつらかさね 絵:松屋耳鳥斎 作: |
出版年 享和3年(1803) 版元 塩屋忠兵衛 鳥羽絵本 3巻 |
古鳥図賀比 絵:松屋耳鳥斎 作: |
出版年 文化2年(1805) 版元 河内屋幸平衛 他 鳥羽絵本 3巻 |
茶袋伝 絵・作:十返舎一九 |
出版年 寛政9年(1797) 版元 三河屋小兵衛 咄本 1巻 十返舎一九は二十歳前後の頃に7年間大阪で過ごし、このとき耳鳥斎の鳥羽絵の影響を受けた。 |
鳥羽絵 絵:歌川国信 作:志満山人(国信) |
出版年:文政1年(1818) 版元:岩戸屋 合巻 3冊 |
浮世絵 豊国十二か月 絵:一陽斎(豊国) |
出版年 不詳 版元 不詳 浮世絵 江戸の浮世絵師が鳥羽絵の手法で描いた年中行事のパロデイ |
鳥獣戯画 絵:覚猷(鳥羽僧正) |
鳥獣戯画(鳥獣人物戯画)は京都市左京区の高山寺に伝わる紙本墨画の絵巻物。日本最古の漫画ともいわれ国宝に指定されている。掲載した絵は大正15年に燦陽会から出版されたものの写しです。 |
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