名所図会（東海道名所図会）

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東海道名所図絵　巻之一

　東海道名所図会（めいしょずえ）は寛政９年（１７９７）に出版された全６巻の名所案内記。京都を出発点として日本橋までの行程で記載されている。また街道筋の名所案内だけでなく、鎌倉など街道から５～７里の名所も記載されている。作者は京都の俳諧師、秋里籬蔦（あきさとりとう）。挿絵の数は２００点以上あり丸山応挙、竹原春泉斎他約３０名の絵師が描いている。
　名所図会は江戸後期に多く出版されており、東海道名所図絵と同じ作者・版元で安政９年（１７８０）に出版された「都名所図会」が最初のシリーズで、以後「大和名所図会（寛政３年・１７９１）」「和泉名所図会（寛政８年・１７９６）」「摂津名所図会（寛政８年・１７９６）」「伊勢参宮名所図会（寛政９年・１７９７）」「河内名所図会（享和元年・１８０１）」「木曽路名所図会（文化２年・１８０５）」と続いて出版されている。何れも挿絵の数は豊富で浮世絵師、戯作者の種本として活用されたともいわれている。

	巻之一	三条橋　山科　三井寺　大津　比叡山　唐崎　堅田膳所　粟津野
	巻之二	石山　草津　石部　水口　土山　関　亀山　庄野石薬師　四日市　桑名　多度　津島　甚目寺
	巻之三	宮　熱田　鳴海　池鯉鮒　岡崎　藤川　赤坂　御油吉田　二川　白須賀　新井　舞阪　浜松　見付　袋井
	巻之四	秋葉山　掛川　日坂　金谷　島田　藤枝　岡部　丸子駿府　久能山　江尻　興津　由井　蒲原
	巻之五	吉原　原　足柄　沼津　三島　箱根　小田原　大磯　平塚　大山寺
	巻之六	江の島　鎌倉　金澤　藤沢　戸塚　保土ヶ谷　神奈川　川崎　本門寺　品川　増上寺　日本橋

巻之一

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