月尋堂は元禄年間(1688〜1703)から正徳年間(1711〜1715)にかけて浮世草子の作者として数点の作品を残しているが、その生没年、出自など分かっていない。別号に定延、北京散人などがあり、もともとは俳諧師と思われ、同時代の俳人・藤岡月尋(万治1年・1658〜正徳5年・1715)と同一人物であろうと推測されているが確証はない。
作品は西鶴の模倣の域を出ないが品位を保った文章で、この時代の浮世草子作者として一定の評価を得ている。 |
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今様二十四孝
絵:
作:月尋堂 |
出版年:宝永6年(1709) 版元:書林善兵衛
浮世草子 6巻 |
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世間用心記
絵:
作:定延(月尋堂) |
出版年:安永2年(1773) 版元:菊屋七郎兵衛
浮世草子 6巻
宝永6年(1709)出版の「てれん用心記」の改題本 |
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文武さざれ石
絵:
作:月尋堂 |
出版年:正徳2年(1712) 版元:瀬戸物屋伝兵衛
浮世草子 6巻 |
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鎌倉比事
絵:
作:月尋堂 |
出版年:享保3年(1718) 版元:中川茂兵衛
浮世草子 6巻 |
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