浮世絵 歌川国直 
   
 
    

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歌川国直(うたがわ くになお)

 歌川国直は寛政5年(1793)に信濃国で生まれたとされるが、生年は寛政7年(1795)との説もある。姓は吉川で名は鯛蔵といった。江戸に出て初代豊国の門人となる。文化9年((1812)に式亭三馬作の合巻本「昔話丹前風呂」の挿絵を描いたのがデビュー作と推定されている(本の中で三馬と師匠の豊国が18歳である国直の初舞台のお披露目口上を述べているらしい。またこの記述が本当であれば生年は寛政7年・1795となる)。ただしこのサイトには「昔話丹前風呂」の掲載はありませんが、サイトに掲載した同時期に刊行された三馬作の「江戸水福話」には豊国門人国直として挿絵を描いている。
 国直は風景画、美人画も相当数描いたとされるが残念ながらこのサイトに掲載できる資料がない。ほんの少しだけ一枚絵の浮世絵を掲載しています。国直の主な活躍場所は合巻や読本、人情本の挿絵であったようで、三馬をはじめ十返舎一九や為永春水の作品の挿絵を多く描いている。
 初代豊国の門人の中では国貞を別格として「国安」「国丸」とともに豊国門人三羽烏と称されてもいた。また豊国の門人で弟弟子になる「国芳」の面倒をよく見ていたという。一説によれば国芳は豊国の門人ではなく、国直の門人であったという。嘉永7年(1854)に亡くなる。62歳または60歳で生涯を終える。 

 浮世絵 画帖 文化年間
(1804~1817)
文政年間
(1818~1829)
天保年間以降
(1830~)



 浮世絵 画帖    

 浮世絵     日本橋から一石橋を見る図 他 

 美人画帖
 絵:歌川国直
 作: 
 出版年:  版元:
 美人画を背景にした狂歌絵本

 花容女職人鑑
 絵:歌川国直
 作: 
 出版年:  版元:
 狂歌絵本 1巻 

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 文化年間
(1804~1817)
   

 江戸水福話
 絵:歌川国直
 作:式亭三馬 
 出版年:文化9年(1813)  版元:鶴屋金助
 合巻 3冊

 両面蓮華道
 絵:歌川国直
 作:式亭三馬 
 出版年:文化9年(1812)  版元:
 合巻 1冊
 瀬川路考・沢村訥子追善の草紙

 四月八日譚
 絵:歌川国直
 作:振鷺亭 
 出版年:文化9年(1812)  版元:鶴屋喜右衛門
 合巻 3冊

 定紋花輪違
 絵:歌川国直
 作:桜川慈悲成 
 出版年:文化9年(1812)  版元:西村屋与八
 合巻 3冊 


 兒个淵桜之振袖
 絵:歌川国直
 作:山東京伝 
 出版年:文化10年(1813)  版元:河内屋源七 
 合巻 6冊
 前編3冊を国貞、後編3冊を国直が描く

 昔語本田濫觴 
 絵:歌川国直
 作:古今亭三鳥
 出版年:文化10年(1813)  版元:鶴屋喜右衛門
 合巻 3冊 


 乗合船浪花の噂
 絵:歌川国直
 作:當山傳光
 
 出版年:文化11年(1814)  版元:東永堂
 合巻 3冊

 浮世夢助魂胆枕
 絵:歌川国直
 作:式亭三馬 
 出版年:文化11年(1814)  版元:鶴屋金助
 合巻 3冊

 夫恋鹿火串鄙唄
 絵:歌川国直
 作:古今亭三鳥 
 出版年:文化11年(1814)  版元:西宮新六 
 合巻 6冊

 不動丸剣威徳
 絵:歌川国直
 作:十返舎一九
 
 出版年:文化11年(1814)  版元:村田屋次郎兵衛
 合巻 3冊

 穂宝恵美草
 絵:歌川国直
 作:竹塚東子 
 出版年:文化11年(1814)  版元:西村屋与八
 合巻 3冊


 往昔者こんな物語
 絵:歌川国直
 作:十返舎一九
 
 出版年:文化12年(1815)  版元:鶴屋喜右衛門 
 合巻 2冊

 江戸桜全盛色里
 絵:歌川国直
 作:古今亭三鳥 
 出版年:文化12年(1815)  版元:西宮新六
 合巻 6冊

 一番太鼓大入角力
 絵:歌川国直
 作:東西庵南北
 
 出版年:文化12年(1815)  版元:西村屋与八
 合巻 3冊

 女房気質異赤縄
 絵:歌川国直
 作:式亭三馬 
 出版年:文化12年(1815)  版元:西宮新六
 合巻 5冊

 新春草紙顔見世
 絵:歌川国直
 作:振鷺亭 
 出版年:文化12年(1815)  版元:鶴屋喜右衛門 
 合巻 3冊


 蝶鵆曽我俤
 絵:歌川国貞・国直・国芳
 作:山東京伝 
 出版年:文化13年(1816)  版元:河内屋源七
 合巻 6冊
 上編を国貞、下編を国直と国芳が描く 

 開運牡丹餅男
 絵:歌川国直
 作:十返舎一九 
 出版年:文化13年(1816)  版元:鶴屋喜右衛門
 合巻 2冊

 御法花
 絵:歌川国直
 作:十返舎一九
 
 出版年:文化13年(1816)  版元:鶴屋喜右衛門
 合巻 3冊

 篭釣瓶出世鯉口
 絵:歌川国直
 作:山東京山 
 出版年:文化13年(1816)  版元:鶴屋喜右衛門
 合巻 6冊

 松春辺出世景清
 絵:歌川国直
 作:楽斎山寿 
 出版年:文化13年(1816)  版元:西宮新六
 合巻 3冊


 栗毛後駿足
 絵:歌川国直
 作:滝亭鯉丈 
 出版年:文化14年(1817)  版元:連玉堂
 滑稽本 2巻


 歌舞妓雑談
 絵:歌川国直
 作:中村芝翫 
 出版年:文化15年(1818)  版元:鶴屋金助
 芝居本 

 仙術独稽古
 絵:歌川国直
 作:十返舎一九
 
 出版年:  版元:
 黄表紙 2冊 

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 文政年間    
 文政1年(1818)  文政2年(1819)  文政3年(1820)  文政4年(1821)
 文政5年(1822)  文政6年(1823)  文政7年(1824)  


文政1年(1818)    

 腹中名所図会
 絵:歌川国直
 作:山東京伝・補作:山東京山
 
 出版年:文政1年(1818)  版元:森屋治兵衛 
 合巻 4冊(6冊)

 七福紙屑籠
 絵:歌川国直
 作:十返舎一九 
 出版年:文政1年(1818)  版元:鶴屋喜右衛門 
 合巻 2冊

 出謗題無知哉論
 絵:歌川国直・歌川広重
   溪斎英泉 作:東里山人 
 出版年 文政1年(1818)~  版元 岩戸屋喜三郎
 合巻16冊 全三部作。第一部(文政1年刊)国直。第二部(文政5 年刊)広重。第三部(文政8年刊)溪斎英泉。 
 

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 文政2年(1819)    

 一の富当眼
 絵:歌川国直
 作:十返舎一九 
 出版年:文政2年(1819)  版元:森屋治兵衛 
 合巻 2冊(全3冊のうち)

 雑食橋由来
 絵:歌川国直
 作:十返舎一九 
 出版年:文政2年(1819)  版元:鶴屋喜右衛門 
 合巻 6冊

 夢合返魂香
 絵:歌川国直
 作:葛葉散人正二 
 出版年:文政2年(1819)  版元:鶴屋金助 
 合巻 3冊

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 文政3年(1820)    

 大江山酒顛童子談
 絵:歌川国直
 作:十返舎一九 
 出版年:文政3年(1820)  版元:鶴屋吉右衛門 
 合巻 6冊

 糠三合有八卦入聟
 絵:歌川国直
 作:十返舎一九 
 出版年:文政3年(1820)  版元:鶴屋喜右衛門
 合巻 1冊

 御誂出来合女房
 絵:歌川国直
 作:十返舎一九 
 出版年:文政3年(1820)  版元:鶴屋喜右衛門 
 合巻 1冊

 帰咲故郷錦
 絵:歌川国直
 作:十返舎一九 
 出版年:文政3年(1820)  版元:鶴屋喜右衛門 
 合巻 1冊

 金持評判
 絵:歌川国直
 作:十返舎一九 
 出版年:文政3年(1820)  版元:鶴屋喜右衛門 
 合巻 1冊

 相撲勝負附
 絵:歌川国直
 作:十返舎一九
 
 出版年:文政3年(1820)  版元:鶴屋喜右衛門 
 合巻 1冊

 播州仇討稲荷来由
 絵:歌川国直
 作:十返舎一九 
 出版年:文政3年(1820)  版元:鶴屋喜右衛門 
 合巻 1冊

 忠臣蔵楽屋問答
 絵:歌川国直
 作:十返舎一九
 
 出版年:文政3年(1820)  版元:丸屋文右衛門 
 滑稽本 1巻

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 文政4年(1821)    

 十種香萩廼白露
 絵:歌川国直
 作:春亭三暁 
 出版年:文政4年(1821)  版元:山本平吉
 合巻 5冊

 光明真言誓仇討
 絵:歌川国直
 作:春亭三暁 
 出版年:文政4年(1821)  版元: 
 合巻 5冊

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 文政5年(1822)    

 惣角結紫総糸
 絵:歌川国直
 作:二代楚満人(為永春水) 
 出版年:文政5年(1822)  版元:西村屋与八 
 合巻 3冊

 弘智法印嵓阪廼松
 絵:歌川国直
 作:墨川亭雪麿 
 出版年:文政5年(1822)  版元:山本平吉 
 合巻 6冊

 忠孝両岸一覧
 絵:歌川国直
 作:柳亭種彦 
 出版年:文政5年(1822)  版元:西村屋与八 
 合巻 6冊

 柳蔭桂の川水
 絵:歌川国直
 作:茗溪庵 
 出版年:文政5年(1822)  版元:岩戸屋喜三郎 
 合巻 3冊

 新織繽八丈
 絵:歌川国直・歌川美丸
 作:萍亭柳菊 
 出版年 文政5年(1822)  版元 鶴屋金助 
 合巻 5冊
 前編3冊は歌川国直が、後編2冊は美丸が描く。

 古今雛二対鴛鴦
 絵:歌川国直・北尾美丸
 作:普米斎玉粒
 
 出版年:文政5年(1822)  版元:山口屋藤兵衛 
 合巻 5冊
 第1冊目を国直が、以降は美丸が描く。

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 文政6年(1823)    

 大内山月雪花誌
 絵:歌川国直・溪斎英泉
 作:東里山人 
 出版年 文政6年(1823)  版元 岩戸屋喜三郎 
 合巻 10冊
 前編4冊を歌川国直が、後編6冊を溪斎英泉が描く。

 両個嬬容嫐
 絵:歌川国直
 作:墨川亭雪麿 
 出版年:文政6年(1823)  版元:山本平吉 
 合巻 6冊

 稽古本柳燕口
 絵:歌川国直
 作:墨川亭雪麿
 
 出版年:文政6年(1823)  版元:鶴屋金助 
 合巻 6冊

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 文政7年(1824)    

 江都錦双蝶曽我
 絵:歌川国直・歌川国貞
 作:市川三升 
 出版年:文政7年(1824)  版元:山口屋藤兵衛 
 合巻 6冊
 前編3冊を国貞、後編3冊を国直が描く

 玉櫛笥両個姿見
 絵:歌川国直
 作:墨川亭雪麿 
 出版年:文政7年(1824)  版元:丸屋文右衛門
 合巻 6冊

 後看世蘇和歌
 絵:歌川国直
 作:忍岡常丸
 
 出版年:文政7年(1824)  版元:山本平吉 
 合巻 5冊


 黄金花作陸奥
 絵:歌川国直・歌川貞房
 作:希婦埜里人 
 出版年:文政9年(1826)  版元:岩戸屋喜三郎 
 合巻 4冊
 前編2冊を貞房が、後編2冊を国直が描く

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天保年間以降
(1830~
   

 相撲推故伝
 絵:歌川国安 歌川国直
 作:二代立川焉馬 
 出版年:天保1年(1830)  版元:岩戸屋喜三郎 
 合巻 12冊
 1、2編6冊を国安、3,4編6冊を国直が描く

 青楼花若木栄
 絵:歌川国直
 作:山東京山
 
 出版年 天保4年(1833)  版元 森屋治兵衛 
 合巻 6冊

 出世奴小万伝
 絵:歌川国直
 作:柳亭種彦 
 出版年:天保4年(1833)  版元:鶴屋喜右衛門 
 合巻 4冊

 三国太郎再来伝
 絵:歌川国直 国芳 万宝
 作:十返舎一九(遺稿)
 
 出版年:天保6年(1835)  版元:竹内孫八 
 合巻 6冊
 唐土の場を国芳、天竺の場を万宝、日本の場を国直が描く

 平家物語
 絵:歌川国直
 作:松亭金水
 
 出版年:天保7年(1836)  版元:大黒屋平吉 
 合巻 12冊

 春色籬(まがき)の梅
 絵:歌川国直
 作:為永春水 
 出版年:天保9年(1838)~天保11年(1840)  版元 
 人情本 15巻

 姥池汀山吹

 絵:歌川国直
 作:東西庵南北 
 出版年:天保10年(1839)  版元:河内屋源七 
 合巻 4冊

 玉都羽喜(たまつばき)
 絵:歌川国直
 作:為永春水 
 出版年:天保年間  版元:大嶋屋伝右衛門
 人情本 12巻


 滑稽五穀太平記
 絵:歌川国直
 作:鬼笑 
 出版年:弘化1年(1844)  版元:山田屋佐助 
 滑稽本 2巻

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