生年享保20年(1735)、没年天明5年(1785)。2代目清倍(清信の娘婿)の次男で鳥居派の三代目当主となる。父のあとを継ぎ家業の芝居の看板絵の筆をとり、鳥居派の伝統的な画風を継承しつつも新たな工夫も加えて喝采を得ることもあった。看板絵以外にも黒本、黄表紙などの挿絵を数多く描き、役者絵、美人画など様々なジャンルの絵を描く。清満の活躍した時代は丹絵から紅絵へと移行し、さらに多色刷りの浮世絵版画へと進化する時期であり、浮世絵版画が発展してゆく熱気のある時代であった。既に父であり師でもある清倍のときから看板絵以外は鳥居派の伝統的な技法を離れ、優しい表情の画風に移りつつあったが、さらに清満は鈴木春信などの画風を取り入れた浮世絵版画を数多く描いた。 |