浮世絵 一筆斎文調 
   
 
    

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一筆斎文調(いっぴつさい ぶんちょう)

 一筆斎文調は本所亀沢町に住んだとされるが生年、没年は分かっていない。狩野派の絵師・石川幸元の門人であったが、宝暦頃(1751~1764)より浮世絵を描くようになる。美人画は鈴木春信の、役者絵は勝川春章からの影響を受けた。明和7年(1770)に勝川春章と共筆して刊行された「舞台扇」が好評を得て、似顔絵役者絵の第一人者として評価される。しかしより写実的な役者絵を描く春章に人気が移り、安永元年(1772)以降は役者絵を描くことは止めたようだ。文才に恵まれて浮世絵の他に狂歌をよくし、雅号を「頭之光」と称した。

 舞台扇 
 絵:一筆斎文調・勝川春章
 出版年:明和7年(1770)  版元:雁金屋伊兵衛 
 役者似顔絵集。一筆斎文調、勝川春章との共筆。

 
役者絵 明和5年(1768) 

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