浮世絵 鳥山石燕 
   
 
    

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鳥山石燕(とりやま せきえん)

 鳥山石燕は本名佐野豊房。生家の状況は不明。狩野派門人として狩野周信、玉燕に絵を習う。後に浮世絵を描き、氷川明神、湯島天神、鬼子母神など神社仏閣に絵馬を奉納して世間の注目を得る。一枚摺りの浮世絵は(ほとんど)なく、絵本が活躍の舞台。石燕の描く絵は主として妖怪で、その妖怪も恐怖心を与えるものでなく、奇妙さや、微笑みさえも与えるもの。現代の漫画家である水木しげるの妖怪のイメージにも影響を与えたといわれている。また、拭(ふき)ボカシという技法を発明したことでも知られる。少年期の歌麿を預かり、戯作者恋川春町を育てたといわれている。

 画譜  
 絵:鳥山石燕
 出版年:安永3年(1774)  版元:遠州屋弥七 

 百鬼夜行 
 絵:鳥山石燕
 出版年:安永5年(1776)  版元: 長野屋勘吉
 掲載本は文化2年(1802)の再版本
 

 百鬼夜行拾遺 
 絵:鳥山石燕
 出版年:安永10年(1781)  版元: 長野屋勘吉
 掲載本は文化2年(1802)の再版本 

 百鬼徒然袋 
 絵:鳥山石燕
 出版年:天明4年(1784)  版元: 長野屋勘吉
 掲載本は文化2年(1802)の再版本 

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