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西村重長(にしむら しげなが) |
西村重長(にしむら しげなが)元禄10年(1697)生れとされるが確証はない。没年は宝暦6年(1756)。江戸通油町(現日本橋大伝馬町)の地主であったが、後に神田に移り本屋を開業。浮世絵師としては鳥居清信、奥村政信の様式を学ぶ。一般には鳥居派の絵師とされる。多才な人物であったようで、奥村の浮絵を真似た絵を描いて出版もした。また墨線を使用せずに紅、黄、緑、鼠色でもって摺った、無線絵の一種とされる”没骨の水絵”といわれる技法の作品も手掛けた。これらは後に石川豊信、鈴木春信、礒田湖龍斎の画風にも影響を与えたという。多くの絵を描いたとされるが遺された作品は少なく、代表作として「絵本江戸みやげ上編」の挿絵(下編は門人とされる鈴木春信が描く)がある。 |
江戸みやげ 初編 絵:西村重長 作: |
出版年:宝暦3年(1753) 版元:菊屋安兵衛 初編3巻、2編3巻の合計6巻が刊行されたが、初編の挿絵は西村重長。2編の挿絵は鈴木春信が描く。 |
四季豊年蔵 絵:西村重長 作: |
出版年:宝暦6年(1756) 版元:村田治郎兵衛 青本 4冊 |
竹田新からくり 絵:西村重長 作: |
出版年:宝暦8年(1758) 版元:鱗形屋 青本 3冊 |
さるかに合戦 絵:西村重長 作: |
出版年:享保年間(1716~1735) 版元 赤本 1冊 |
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